2018年5月24日木曜日

音訳におけるピッチカーブとは

こんにちは、
の音訳の部屋へようこそ!

さて、今回は「ピッチカーブ」というものをご紹介させていただきます。
まず、「ピッチ」という単語にピンとこない方は過去にブログ記事で取り上げましたので、コチラをご覧下さい。

https://tanukichi-onyaku.blogspot.jp/2018/05/blog-post_3.html

さて、ピッチについてはご理解いただけましたでしょうか。
 f:id:social_welfare:20171215061554p:plain
いきなりですが、
ピッチカーブのイメージを書いてみましたので以下の図を御覧ください。

今回は例文として
「空はどこまでも青く、雲ひとつ見えない」
をもとにピッチカーブの説明をさせていただきます。

f:id:social_welfare:20171215055120j:plain
まず、
上図の説明ですが縦軸をピッチ、横軸を時間(の経過)として見てください。


ピッチカーブとは、
上図における「文字の上にある曲線」のことを指します。

晴眼者の場合、
実際の文字を目で追いながら「そろそろ文が終わるな、次はこの文字が来るな」と”読みながら推測できます”が、視覚障害者の場合は音(声)だけが推測する材料になります。

ピッチカーブを意識せず読んでしまっても音(声)を文字としては捉えることができますが、次の文へ行くタイミングが不明瞭で音を頭のなかで組み立てることが難しくなってしまいます。

ですから、
音訳する場合は利用者(聞き手)に対して『おっ、ここから文書が始まるんだな、あっ、ここで終わるんだな』と推測してもらいやすいように技術を使うことが大切です。

ピッチカーブについては意識する必要がありますが、逆に大げさにやり過ぎると「朗読のような読み」になってしまうので注意が必要です。

ピッチカーブについて音訳と朗読の違いを分かりやすくすると以下の図のようになります。
(あくまでも大げさに書いた例ですので、あしからず。。。)
f:id:social_welfare:20171215060826j:plain

いかがでしたでしょうか。

音訳におけるピッチカーブについて
少しでも参考になれば幸いです。

音訳者たるもの、利用者のことを思い、自分の声を利用者に対してより聞きやすく、分かりやすいものを提供する姿勢は必要であると常に心がけて音訳を学んでおります。


ピッチカーブについては日常会話では意識することのない(少なくとも私は)技術になりますので、意識して何度も練習することが大切です。

0 件のコメント:

コメントを投稿